えく2の思い出

※「えく2」(えくつー)とは、MirenaがEverQuest 2の略語として勝手に使っていた呼称です。

EverQuestというオンラインゲームがあるって知って、ゲームショップなどで探し回ること1ヶ月。ようやく入手して、プレイのしかたもわからないままFreeportの門に佇んでいた日から、幾年月。

インターネットの回線を通じて、他の人と同時にプレイすることの面白さにハマって、大変な時間を投入しました。

EverQuestでは、当初日本人に人気があったとされるVeeshanサーバーでプレイを開始しましたが、それゆえに日本人が多すぎ、狩り場で日本人が行列を作って待っていたり、日本人っていうだけで、サーバーを占拠しているような、変な雰囲気を感じたので、その頃新しく稼働を開始したTribunalサーバーで心機一転再開。このころはキャラクターの移動などのサービスもなく、ゼロからの再出発となりました。日本人がマイノリティという環境で、知り合ったわずかな人たちと、Veeshanから来てくれた人たちと、多数の海外の人たちと楽しくプレイしていました。

時が流れ、レベルも20台も後半くらいになると、徐々に一緒にプレイしていたプレイヤーの数が減ってきて、サーバーもだんだん閑散としてきました。結局Wizardの最終攻撃呪文である Ice Comet を修得しないまま引退を決意。最終レベルはメインのWizardが47だったと思います。セカンドのClericもほどほど成長しましたが。

そしてDark Age of Camelotに移りました。(その前にAnarchy Onlineをちょっとプレイしましたが全くプレイするに値しない気がしてそのまま終了)

Dark Age of Camelotでは、RvRという大規模な集団対集団の対人戦ができるというふれこみでした。私のレベルアップの遅さは相変わらずで、50レベルになるひとが続出するなか、森でいつまでも経験値稼ぎをしていました。

このときは Twilight Explorers というギルドのリーダーをさせていただいていて、日本人の Alliance などでも活動したり、 Camelot Herald のニュースの日本最速翻訳を目指したり、とある意味充実した日々でした。

Epicクエストもなんとかこなして、RvR三昧ができるようになったころには、Emainを中心に、Zergという群れがゾロゾロと動き回って、小さなグループを飲み込む、という予想もしなかった寂しいゲームになっていました。

ただゾロゾロ動き回るだけで、戦略性もなにもなく、Relic の奪い合いもさほど活発でなく。私はRelicの奪い合いはラグビーやアメフトみたいな基本的には正面衝突する一進一退の展開を期待していたのですが、どうも泥棒合戦に近いものがあったような…。

RvRというスタイルに限界を感じていたときに、Darkness Falls というRvRの戦況と連動するというダンジョンがオープン。このダンジョン内でのRealm間での戦闘がなかなかスリリングで面白かったので、しばらくはプレイしていましたが、それ以上のなにかがないように感じて、引退しました。

そして、しばらくオンラインゲームをしない日々が続きます。新しいゲームのβなどを試したりしてみましたが、それほど惹かれるものもなく、満を持して登場したEverQuest2 に参加することにしました。

残念ながらβには当選せず(私はβ好きなんですけど)、本サービスから参加。2004年11月11日にはプレイを開始しましたが、持ち前のレベルアップの遅さは変わらず、相変わらず一緒にプレイしている人たちからどんどん取り残されていきました。さらに今回はFreeportとQeynosでスタート地点によって勢力が大きく二つに分かれていたので、Freeport側を選んだ人たちとは全然プレイできないまま別れてしまいました。結局そんなにすぐには一緒に遊べるようにならず、これは、EverQuest2の一つの失敗ではないかと思います。

プレイしたいクラスは様々で、自由に選べるのに一緒にプレイできない。

次にクエストが大変ヘビーになっています。オンラインゲームなのですから、一人で手持ちぶさたの時に、コツコツとクエストをこなせばそこそこの収入がある、という程度のウェイトでいいような気もするのですが、NPCは長々としたセリフを音声付きで喋ります。ですが、基本的には一本道で、指示されたところに行ったり、指示されたモンスターを倒したりするだけ。場所と対象が変わっても、すぐ飽きがきてしまいます。また、クエストの次のステップはどこかで何かをするわけですが、クエストジャーナルでは、受けているクエストの中で、今いるゾーンで何かする必要があるものがあるか、といった見方ができないので、いちいちクリックして確認しなければなりませんでした。

英語のゲームですから、外人さんとの交流もある程度期待をしていたのですが、全然外人さんと話しませんでした。というか、このゲーム、操作が忙しすぎるんですよね。

途中参加・途中離脱はしにくかったですね。移動一つとっても、ムダに広いのでただただ移動しなければならないのでした。1のころは、同じレベル帯の人は基本的には同じゾーンにいるので、グループを探して参加したり、離脱したりすることができました。町に帰るときは、何かレベルアップなどの機会などだけでよかったのですが、2では、出先にあまりまともなベンダーがいなくて、結局毎日Qeynosに戻ることになり、Call of Qeynosという帰還魔法があるとはいえ、帰還したらまたえっちらおっちらやってこなくてはなりませんでした。

待ち時間については、全くありませんでした。ただただひたすら忙しくボタン操作をしているゲームで、のんびりチャットしている余裕がないんです。私が選択したWizardも1の頃のEverQuestのように、1発が強力で、FoMからでも数発しかキャストできない=キャストするタイミングが大事、というものではなく、若干DPSの高い攻撃、程度で、リキャストタイマーの違うスペルを延々交互にキャストする機械のようでした。相手の属性もあるにはあるようでしたが、使い分けるほどの差を感じませんでした。

1戦闘が終わっても、ほとんど回復のためのダウンタイムが必要なく、Pullerの人は即次のPullに行くだけで、狩り場ではただ黙々と機械のように狩りをしているだけのゲームでした。

クラスバランスの問題かもしれませんが、ゲーム内でグループを組んでどうにかしよう、という雰囲気が希薄な感じがしました。せっかく、ローマ字でLFGできるチャンネルがあったのですが、ずっとグループが見つからずにLFGを繰り返している人がいたりするのを見るにつけ、あまり有効に機能していないような気がしました。

小さなグループで部屋に入るタイプでないこと、を期待していたのですが、実は敵とエンゲージすると、回りから手出しできないので、ほぼそういう状態でした。結局早い者勝ちっていう狩り場では殺伐とした雰囲気しか生まれませんし、無理目の敵と戦ってピンチの人を助けてあげることもできないシステムでした。この辺は、DAoCの経験値システムの方が理にかなっていました。

他のグループとあまり接触がないので、知り合いの人のグループでプレイしていると一向に交流関係が広がらず、レベルアップが速すぎるので、狩り場を転々とすることにより、何日も同じ人とプレイして意気投合する機会も少ない、といった、コミュニケーションが楽しめるゲームではなかった、というのが私の感想です。

グラフィックはたしかにすごいですが、それにより、内蔵グラフィックスのPCの人や一昔前のスペックのPCの人を引きずり込むこともできず、ビッグタイトルという割には結構肩すかしだった印象があります。

オンラインゲームとして、私が期待していた項目はことごとく裏切られるような形になってしまいましたが、ゲーム自体はよくできていますし、1を振り返ると、時代の移り変わりはハッキリ感じますが、結局、

ゲームという話題を用意して、世界中の人とチャットができるコミュニケーションツール

というものが私は欲しかったような気がしました。

Mirena

えく2

copyright © Mirena 2004